赤木名城跡

赤木名城跡の航空写真
赤木名城跡の航空写真

概要説明

 奄美群島を代表する中世の城郭遺跡です。奄美大島北部の西海岸にあり、笠利湾を望む山地に立地していて、奄美群島でも屈指の規模を誇ります。自然地形を活かして、尾根筋を断ち切る堀切や斜面を断ち切る縦堀、斜面を平坦に削り出した曲輪、防御のために盛土構築された土塁等を築造した、いわゆる山城と呼ばれる構造を備えているのが特徴です。石垣が発達した琉球のグスクよりも、日本の中世山城の影響が強いことが注目されています。出土遺物から14~17世紀ごろに構築、使用され、現在の形は、薩摩藩統治時代に整備されたものと考えられています。これほど巨大な城郭を誰が築城したのかはわかっていませんが、中世後期の琉球・奄美・日本をめぐる政治的社会や軍事的関係等を考える上できわめて重要な遺跡であり、平成21年(2009)2月12日に国史跡に指定されました。

指定状況

・国指定史跡